オープンソース型のeラーニングシステムを導入する利点とリスクとは?

公開日:2021/11/15   最終更新日:2021/10/29


近年、インターネット環境があれば時間や場所を問わず学習できるeラーニングシステムが、オンライン研修や社内教育で用いられることが増えています。システム構築にあたっておすすめなのが、オープンソース型のeラーニングシステムです。この記事では、そのメリットや注意点、選ぶ際のポイントなどを紹介します。

オープンソース型のeラーニングシステムを導入する利点

eラーニングのプラットフォームである学習管理システムには、いくつか種類があります。そのひとつであるオープンソース型とは、一般に公開されており無料で利用できる学習管理システムのことです。システムの構築に必要なソースコード(プログラミング言語の文字列)が公開されており、自由に閲覧、修正、配布が可能なことが特徴です。ここでは、オープンソース型のeラーニングシステムを利用するメリットを紹介します。

初期費用を抑えられる

オープンソース型の最大の魅力は、ソースコードが公開されており無料で利用できる点です。ソフトウェアを利用する際は、一般的にライセンス費用が必要になりますが、オープンソースではそれが無料ですので、システム構築にかかる初期費用が抑えられます。

自由にカスタマイズできる

すでにあるテンプレートを基に、自由にカスタマイズできるのも魅力のひとつです。学校や研修向けに開発されたテンプレートは多く、それらのテンプレートをもとに比較的手軽にeラーニングシステムを構築できます。コードを書き足したり、別のシステムに組み込んだりと、自社の研修スタイルや管理体制に合わせてカスタマイズできるので、独自の研修を作れるでしょう。

信頼性がある

ソースコードは無料で公開されており誰でも閲覧できるので、不正なプログラムや脆弱性が別の利用者によって修正され、ソフトウェアの品質向上が期待できます。また、見つけたバグなどは自分で修正することもできます。

オープンソース型のeラーニングシステムを導入するリスク

オープンソース型のメリットを紹介しましたが、利用の際に把握しておくべきデメリットや注意点もあります。

専門知識が必要

オープンソースにマニュアルが用意されているとは限りません。ITに関する知識がある程度ないと、扱いが難しく感じる可能性もあるでしょう。その結果、システム導入までに時間がかかってしまうこともあります。eラーニングシステムの利用開始に間に合うよう、余裕を持った準備が必要になるでしょう。

またサービスによっては、レンタルサーバーでは動作環境を確保できないことがあります。その場合、自社でサーバーを設置して運用する必要があるので、場合によってはサーバーの知識も必要になります。知識に不安があったり海外のシステムを利用したりする場合は、しっかりとした日本語のサポートがあるか確認するとよいでしょう

ライセンスに準拠する必要がある

オープンソースは無料で自由にカスタマイズできますが、無条件に使用できるというものではなく、ライセンスの利用規約を守る必要があります。利用規約はさまざまですので、利用するオープンソースごとに確認しておきましょう。違反すると、訴訟などの問題に発展する可能性もあるので注意が必要です。

オープンソース型のeラーニングシステムを選ぶ際に意識するべきポイント

カスタマイズがどれだけできるか

デザインや、教材の作成方法などはオープンソースによりさまざまです。操作性を重視するならシンプルなデザインがおすすめですし、場合によっては、動画コンテンツが埋め込めるものや、WEB会議に対応したものがよい場合もあるでしょう。受講者側、管理者側それぞれのニーズに合った機能が実装可能か確認しておきましょう。

機能だけでなく、利用者が使いやすいデザインかどうかも大切です。受講者のペースで学習が進められるのがeラーニングのメリットのひとつではありますが、受講者のモチベーションが下がってしまうと本末転倒です。受講者の進捗や達成度が把握しやすいかどうかなど、どこまで自由にカスタマイズできるのかを比較して選ぶようにしましょう。

モバイルデバイスに対応しているか

eラーニングシステムは、受講者が自分で学習を進めていくものです。スマートフォンやタブレット端末に対応していれば、外出時にスマホしか持っていない場合でも、受講者は学習を進めることができます。

管理者のITレベルに合っているか

オープンソースは自由にカスタマイズできるのがメリットですが、システムの構築や運用には専門知識が必要になってきます。海外製品のシステムなら日本語でのサポート対応があるか、またシステムが複雑すぎず、管理が可能かなどを確認しておきましょう。

サポートが手厚いか

システムに不具合が起きてしまうと、利用者の学習にも支障が出ます。何かあったときに電話やメールですぐに対応してもらえる体制が整っているかどうか確認しておくとよいでしょう。

まとめ

今回は、オープンソース型のeラーニングシステムを導入するメリットやデメリットについて紹介しました。ライセンス料がかからないうえに、ゼロからシステムを構築する必要がなく、自由にカスタマイズできるのが特徴です。サービスによって可能なカスタマイズや機能は違うので、自社のニーズに合わせて選ぶことが大切です。

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