eラーニングシステムを導入する前に準備しておくべきこととは?
近年多くの企業で取り入れられている「eラーニングシステム」。新型コロナウイルスの影響で、さらにeラーニングシステムを使ったオンライン研修を行う企業が増えています。そんな中、これからeラーニングシステムを導入しようと考えている企業も多いでしょう。今回は、eラーニングシステムを導入する前に準備するべきものを紹介します。
eラーニングシステムを導入する前に準備しておくべきこと
eラーニングシステムを導入するには、まずは「ソフトウェア」と「ハードウェア」を準備する必要があります。それぞれどのようなものを準備すればいいのか、詳しく見ていきましょう。
■ソフトウェア【学習管理システム(LMS)】
まず必要なのが、学習管理システム(LMS)のソフトウェアです。学習管理システム(LMS)は、受講者が教材を受け取ったり講義を受けたりして、その学習結果を管理してくれるシステムです。学習に関するフィードバックを行うことができ、受講者同士や講師ともコミュニケーションをとることができます。
■ソフトウェア【教材・コンテンツ】
eラーニングシステムで講義を行うには、その企業や内容に合った教材やコンテンツが必要になります。教材やコンテンツを入手する方法は、「市販教材を購入する」「社外のプロに委託する」「自社で作成する」の3つに分けられるようです。
市販教材を購入する方法は、3つの中でも最も手軽です。ただし、コンテンツ内容は一般的な学習内容が多いので、自社に合わせたオリジナルコンテンツをカスタマイズするのは難しいでしょう。
社外のプロに委託する方法は、自社に合った教材をプロに作ってもらうことができます。そのため、少し凝ったオリジナルコンテンツを作りたいという企業に最適です。ただし、多くの費用がかかります。
3つ目の自社で作成する方法は、コストはそこまでかからないものの、かなりの時間と労力を要します。それでも自社で作成したいという場合、「eラーニング教材作成ツール」を活用すると、効率よくコンテンツの作成ができるでしょう。
■ハードウェア【サーバー】
サーバーは、学習管理システム(LMS)を動かすためのサーバーと、受講者の情報や学習内容を管理するサーバーが必要です。サーバーは、自社に設置するオンプレミス型と、自社に設置しないクラウド型から選ぶことができます。
オンプレミス型は、初期費用や運用費がかかりますが、規模が大きいシステムを扱う場合におすすめです。クラウド型は従量課金制なので、メンテナンスや運用は不要です。規模がそこまで大きくない場合は、クラウドサーバーがおすすめでしょう。
■ハードウェア【受講者用の端末】
ハードウェアとしてもう一つ必要なのが、受講者用の端末です。企業によって、自社でeラーニング専用端末を用意するところと、社員の自前のものを利用するところがあります。
中には、PCやタブレットでeラーニングシステムを受講するときは自社端末を使用し、自前のスマートフォンにeラーニングのアプリをインストールしておくというケースもあります。
eラーニングシステムの導入手順を確認しよう!
では実際にeラーニングシステムを導入したい場合、どのような手順で導入すればよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
■①eラーニングシステムの契約を締結する
どのeラーニングシステムを導入するか決定し、販売元であるベンダーと契約を締結します。eラーニングシステムを利用する人数に合わせて、それに見合った料金プランやオプションを選びましょう。
■②eラーニングシステムの動作環境を構築する
オンプレミス型のeラーニングシステムは、社内で動作環境の構築が必要です。システムの中でカスタマイズが入る場合は、動作環境構築で数カ月かかることもあります。この時間を利用して、教材などの準備を進めておきましょう。また、クラウド型のeラーニングシステムの場合、動作環境を構築する作業は必要ありません。
■③運用準備後、運用開始
運用準備として、システムの初期設定、動作確認テスト、ユーザーの登録、公開設定などを行います。また、運用している体で操作をし、システムの実際の動きを確認します。この時、使用する教材もシステムに取り込んで、教材に入力ミスがないかどうかも調べましょう。すべての準備が整ったら、いよいよ運用開始です。
eラーニングシステムの活用シーン
eラーニングシステムは、実際どのようなシーンで活用されているのでしょうか?ここからは、実際に活用されているシーンを紹介します。
■企業研修
eラーニングシステムが活用されているシーンとして多いのが、企業の研修です。今まで紙の資料を配布して行っていた教育を、eラーニングシステムで行うことで、紙の資料の配布や改修作業が不要になりました。
また、全国規模で研修を行っている企業は、今まで各地で行っていた研修を、eラーニングシステムを使うことで全国からアクセスして研修を受けられるようにしました。紙ベースだと管理しきれなかった社員の研修進捗状況も、システム上の管理画面から把握できるようになり、効率よく研修を進めることができます。
■教育現場
eラーニングシステムは、企業だけでなく、教育現場でも多く活用されています。とくに多く導入されているのが、通信教育の現場です。今まで通信教育は、紙ベースの課題を自宅で取り組むという形が多くとられていました。そこでeラーニングシステムを導入すると、学生がいつでもどこでも課題に取り組めるようになったのです。
さらに、繰り返し学習することができたり、レポート提出がシステム上でできるようになったりしました。とくに、仕事をしながら通信教育で勉強をしている学生にとって、とてもメリットが多いのがeラーニングシステムです。
eラーニングシステムの導入前に準備しておくべきことを紹介しました。eラーニングシステムは、事前準備をしっかり行ってから導入することで、企業研修を効率よく進めることができます。これからeラーニングシステムの導入を考えている企業の方は、ここで紹介した事前準備をしっかりしておきましょう。