eラーニングシステムの教材を自作したい!作成時のポイントとは
近年、リモートワークなどの普及にともない、eラーニングシステムが注目を集めています。高校や大学でもeラーニングシステムが活用されており、今後もますます需要が高くなることでしょう。そこで今回は、eラーニングシステム教材の自作方法や作成時のポイントについて紹介していきます。
eラーニングの教材を作成する方法
eラーニングの教材を作成する方法は、主に3つあります。こちらでは、eラーニング教材の作成方法を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
■専門業者に作成を依頼する
プロの専門業者に依頼すれば費用はかかるものの、手間をかけずに教材を作成できます。さらに、クオリティも保証されているので質の高い教材を作れるでしょう。実際、eラーニングシステムの教材のほとんどがプロの専門業者によって作られています。ただし、費用がかかるため予算や用途に合わせて判断しなければなりません。
■eラーニング教材作成ソフトを活用する
最近はeラーニング教材作成ソフトを活用するケースが増えています。教材作成ソフトを使えば、専門的な知識を持っていなくても自分で教材の作成が可能です。ただ、作成に時間がかかってしまうこともあるため、作成者の負担が増えてしまうこともあるでしょう。また、教材作成ソフトの使用料がかかることもあるため、予算と照らし合わせて使用するかどうかを決めることをおすすめします。
■自社開発で作成する
eラーニング教材を、自社開発で作成する方法もあります。プロの専門業者に依頼したり、教材作成ソフトを活用したりする場合は費用がかかってしまうため、予算の都合上難しい場合もあるでしょう。しかし、自社開発であれば費用をかけずにeラーニング教材を作れます。ただし、作成者のスキルによってクオリティにばらつきが出てしまうため、ある程度知識がある人が担当したほうがよいでしょう。
eラーニングの教材の作り方
eラーニング教材を作る場合は、まず「なぜ、教材が必要なのか」「誰が使用するのか」「何を目標にするのか」などをしっかりと分析する必要があります。さらに、パソコンやタブレット、スマートフォンなどどのような媒体を使用するかも考えなければなりません。そして、丁寧に分析した後は設計作業を進めていきます。どのような教材を作るのか、何が必要なのかを十分に検討した上で、仕様書を作成しましょう。
特に教材の設計者と作成者が異なる場合はわかりやすい仕様書を作っておかなければ、誤解が生じてしまい質の高い教材に仕上がらない可能性があります。そのため、誰でもわかるような仕様書づくりが大切です。
そして、仕様書をもとに教材を作成していくのですが、作成環境によって作り方が異なります。たとえば、PowerPointやExcelなどを使用するのか、独自開発のシステムを使用するのか、または動画編集ソフトを使用するのかなど、どのようなシステムやソフトを使用して作成するかによって作り方を変えなければなりません。
その後、完成した教材を使用し、検証作業を進めていきます。実際に学習者にeラーニングを受講してもらい、アンケートを取るのもよいでしょう。どのようなところがよかったのか、どのようなところが使いにくかったのかなど、実際の声を聞いて修正に活かすのが大切です。
eラーニングの教材を自作するときのポイント
eラーニング教材を自作するときは、できるだけわかりやすい教材に仕上げることがポイントです。eラーニングというのは対面ではなく、動画や写真などを用いた学習ツール。そのため、受講者は適宜質問などができないため、可能な限りわかりやすく作る必要があります。動画や写真のほかに音声やコメントなどを入れて、わかりやすさを重視することを心がけましょう。
そのほか、アップデートのしやすさも重要なポイントです。一度作った教材を何年も使いまわすことができるのであれば問題ありませんが、年ごとにデータを変えたり、内容を変えたかったりする場合は、アップデートしやすいように教材を作ることも考慮してなくてはなりません。たとえば、あとで数値やデータを差し替えられるようにしておいたり、担当者が変わってもわかるようにマニュアルを作ったりなどもしておいたほうがよいでしょう。
eラーニングを成功させるには
e-ラーニングを成功させるには、受講者のモチベーションが上がるように工夫しなければなりません。というのも、eラーニングは動画や写真などを見ているだけなので、どうしても単調になりがちです。そのため、自学自習が得意でない受講者にとっては非常に苦痛といえるでしょう。
そのため、モチベーションがあげるために楽しいコンテンツを盛り込むことが大切です。そのほか、小テスト機能を付けたり、定期的にアンケートを実施したりするなど、できるだけ受講者によって楽しい教材になることを目的にしましょう。
リモートワークやリモート授業の普及により、eラーニング教材の需要が高まっています。eラーニング教材にはプロの専門業者に作成を依頼したり、専用ソフトを活用したり、さらに自社で開発したりするなど、さまざまな制作方法があります。そのため、予算や用途に合わせて制作方法を決めることが大切です。また、受講者のモチベーションが上がるような楽しいコンテンツを含めることがポイントといえるでしょう。