eラーニングシステムを導入するべき会社の特徴について知ろう!
eラーニングはパソコンやスマートフォンを使って、時間や場所を選ばずインターネット上で学習することのできる勉強方法です。ここでは、eラーニングシステムを導入するべき会社の特徴や効果的に活用するために必要なこと、eラーニングシステムを選ぶ際のポイントを紹介します。
eラーニングシステムを導入するべき会社の特徴
eラーニングを自社の研修などに活用したいと考えている会社は多いですが、eラーニングが自社に適しているのか、効果的に活用できるのか不安に感じ、導入をためらうケースも多いのではないでしょうか。
eラーニングに適した会社にはいくつか特徴があります。まず、学習意欲の高い従業員が多い会社です。eラーニングは研修施設や会議室、教室といった場所に集まって受講するわけではありません。従業員が自分で受講するスタイルなので、そもそも学習意欲のないスタッフは受講しない可能性が高くなります。
eラーニングは自分のペースで学習でき、同じ内容を何度も見直すことができるので「自分のペースで学びたい」というタイプが多い場合や、社内研修の補助的な位置づけでの利用もおすすめです。
また、派遣社員のキャリアアップ教育にも適しています。派遣社員は年代やキャリア、得意分野が異なるため集合研修では対応が難しい場合が多いですが、eラーニングであればそれぞれにあった教材を用意できます。
eラーニングには、教育コストを大幅に削減できるというメリットもあるようです。一般的な研修には、場所代や教材印刷費用、交通費、講師の人件費といった費用がかかりますが、eラーニングであればコストは約4分の1ですむといわれています。教育コストを抑えたいと考えている会社にもeラーニングがおすすめです。
eラーニングシステムではスタッフがどこまで受講し、どのような成績になったか、といった学習履歴を確認できます。管理者が部下の教育進捗を把握してマネジメントに活かしたいと考えている場合もeラーニングが適しています。
eラーニングシステムを効果的に活用するためには?
eラーニングシステムは時間や場所を選ばず受講できる一方、学びたいという意識の低い受講者に持続して受講させるのが難しいという側面があるようです。そのためeラーニングを効果的に使うには、従業員のモチベーションを維持する仕組みを構築しておく必要があります。
まず、コンテンツは移動中や休憩中など、ちょっとしたスキマ時間に受講できるような短いコンテンツにするのがおすすめです。腰を据えないと受講できない1時間以上のコンテンツはモチベーションの低下につながります。コンテンツの作成時は受講者が「気軽に受講できるか」という点を重視してください。
また、学習成果と連動した評価制度を構築しておくのもおすすめです。先ほど紹介したとおり、スタッフの学習状況を把握・分析できるのがeラーニングのメリットです。学習の達成度に応じた賞与制度などを用意しておくことで、スタッフの目標設定もしやすくモチベーション維持につながります。
eラーニングは、他の教育と組み合わせることで最大の成果を発揮します。学習アドバイザーやチューターといった学習を支援するスタッフを配置して、eラーニングのサポート体制を構築しておくといいでしょう。
集合研修とeラーニングを組み合わせた教育手法を「ブレンディング」といいます。教育効果が最大化するよう、教育したい内容によって効果の高い方法を組み合わせるといいでしょう。
eラーニングシステムを選ぶ際のポイント
eラーニングシステムにもさまざまなものがあります。eラーニングシステム導入の際は、まず「クラウド型」か「オンプレミス型(インストール型)」のどちらかを選びます。
クラウド型はインターネット環境させあれば、どこでも利用できるようです。研修コンテンツが一通り用意されていることも多いので、コンテンツ作成の手間も省けます。人手不足で教育にリソースが割けない会社や、研修プログラムが確立できていない会社、エンジニアのいない会社におすすめです。
オンプレミス型(インストール型)は、自社にサーバーを設置してシステムをインストールする必要があります。自社に合った教育システムにカスタマイズできる点が魅力ですが、機器の購入費や設備工事費といった初期費用がかかること、自社で開発するので完成までに時間やリソースを割くことになることを覚えておきましょう。
また、運用がはじまっても自社でメンテナンスを行う必要があります。エンジニアがいて人事にも余裕があり、オリジナルの教育システムを構築したい場合におすすめです。
次に選ぶのが研修形態です。eラーニングには録画された動画を視聴するオンデマンド型、ライブ配信動画を視聴するライブ型、両方を組み合わせたハイブリッド型などがあります。研修の目的と内容にあったものを選びましょう。
次に予算と必要な機能を確認します。eラーニングシステムのコストは、主に「研修コンテンツにかかるコスト」と「システム維持のためのランニングコスト」の2つです。自社の必要とする研修内容(機能)や利用人数を複数のシステム会社に伝えて見積もりをとり、比較してみるといいでしょう。
eラーニングを効果的に活用することで、教育コストを抑えて社員教育を行うことができます。こちらで紹介した内容も参考にシステムの比較を行い、自社にとって最もメリットのあるスタイルでeラーニングを導入し、スタッフの教育に活かしてください。